なーんの変哲もないただの木曜日。学校はないし、原稿の締め切りも過ぎたばかりで、とりたててすべきことはない。そんななんでもないカナ式1日。
朝7時45分、目覚まし時計が鳴るが無視。5分おきに鳴るこの時計の5回目の音(8時5分)に、横で寝ていたダンナがしぶしぶ起き上がる気配。それなら8時5分に目覚まし一発勝負にすればギリギリまで寝れるのに、と思うのは素人考え(?)で、奴は毎日「うーん、あと5分だけ」という壮絶な戦いを4回も経ないと起きることができないらしい。8時15分、ダンナが靴を履くあたりで私もモサモサ起き上がってお見送り(週に2回ほど)。
紅茶を飲みつつ、8時35分から『ドラえもん』スペイン語吹き替え版を見る。今日は『初日の出セット - "el Juego de Sol Nacimiento"』他2本。最近、裏番組の『キャプテン翼』がなくなったので詰まらない。9時、再びベッドへ。
10時半、再起床。シャワーを浴びて、通りを挟んだスーパーマーケット(スペルメルカド)へ買い物へ。愛想の良い若い兄ちゃんの鶏肉屋でムネ肉2枚、優しい若い兄ちゃんの野菜・果物屋でエンドウ豆300gとブドウ700gと洋ナシ4個、計870ペセタ。仲良しの魚屋の若い兄ちゃんと5分くらい喋るが、魚市場は火曜日と金曜日なので、今日は買わずに帰る。
11時半、徒歩3分のところのスーパーマーケットへ。ここのオリジナルブランド製品はとても安い。"Dia"といえば、在住者はすぐわかるかな? Diaブランドの油2本、ワインビネガー、米3袋(スペイン米の中で、いちばん日本人好み。日本米とブレンドしたり、チャーハンなどにはこれだけを使ったり)、トマト缶2個で650ペセタ。さらに、いつもポマードでばっちり決めている口の上手なおっちゃんの牛肉屋へ。奴(ビンセント)の口車に乗せられ、珍しく豪華にステーキ用肉2枚で500g、特売品の骨付きカルビ肉1kg、牛挽肉500gを買う。1700ペセタ。カルビ肉1本(200gくらい)と、チョリソ(豚の腸詰めソーセージ)2本をオマケしてくれる。
1時、子ども向けのテレビを見ながら、リンゴジュースとビスケット。小憩後、昼食の準備。今日はアンチョビとバジリコのパスタと野菜サラダ。2時35分、ダンナ帰宅のはずが、電話が鳴る。「ごめん、今日の昼、帰られへんわ」。すわ、浮気? 仕方ないから一人でパスタを食べた後、勢いづいてもう一人前作って食べる。食後、最近午後3時の日課となっているインターネット。午後3時は日本の夜10時、ちょうどナイターも終わる時間なのだ。テレホタイム前だから混雑もしていないし。今年は優勝する阪神戦の結果をYahoo! Sportsと日刊スポーツWebで確認し、一喜一憂。食べ過ぎたせいか眠い。またベッドへ。
午後5時、みたび起床。今日は寝過ぎと反省。ちなみに普段ならダンナは3時半に家を出るので、その後に寝るようにしているのだが。(やっぱり寝てるんかい!)
テレビをつけるがいつものペルー制作ドラマくらいしかないのでやめ、語学勉強。先月の語学学校のテキストを復習。窓の外を見ると、4階(日本的に5階)にもかかわらず、白い綿毛がフワフワと通り過ぎている。ポプラの木から飛んでくるらしいのだが、家の近辺はまるで雪が舞っているかのような量だ。うっかり鼻から吸い込むととても痛いらしいので、外を歩く時はおちおち息もできやしない。
集中力が途切れ、関心がテキストから枝毛に移ってきた頃、バラバラと雨音。また雨だ、ちぇー。窓際に立って裏の空き地を見下ろすと、子どもたちがサッカーをしている。若い女の子は大きな黒い犬の散歩中。おばちゃんは、買い物のつまったショッピング・カートを引いている。誰も傘をさしていない。という私も、傘を持っていない。一日中しとしとと降ることなんて、めーったにないからね。机に戻って、再びテキストをめくる。
7時半、いつの間にか没頭していた枝毛切りを止め、テレビをつけて視聴者参加型のクイズ番組。アルモドバル映画にも出たという司会者のカルロス・ロサノはかなり濃い目で好みじゃないこともないのだが、いつもジャケットの下がハイネックシャツなのが気になる。ノーネクタイでジャケット、というと『はぐれ刑事純情派』の藤田まことの顔しか浮かばないんだもの。しかしどうしてスペインのテレビ番組って、ほとんど曜日で変わらないんだろう。このクイズ番組も、月曜から金曜まで同じ。
8時半、夕食の準備。いったん冷蔵庫から取り出したステーキ肉を戻し、代わりに牛挽肉を取り出す。今日はコロッケにしようっと。ステーキは週末だ! 1kg199ペセタのジャガイモを取り出そうとしてふと窓の外を見ると、大きな虹が架かっている。あまりにも綺麗なのでカメラを取り出し、絞りを合わせて気づいた。くっきりと描かれた虹の外側に、薄くではあるけど、もうひとつ虹が架かっているではないか。フィルムも現像代も高いので、慎重に2回だけシャッターを押す。うまく写ってるといいなぁ。9時過ぎ、ようやく日が暮れる。
10時、ダンナ帰宅。オリーブとチョリソと野菜サラダ(昼の)をつまみながら、ビールで乾杯。テレビでは"Ra'pida y mortal"(邦題不明)という映画をしているが、シャロン・ストーンとレオナルド・ディカプリオが出ているわりにはつまらない。「まだJust Washing Faceと言い張るか?」や「それにしても刑事プリオって。」などと余計なことばかり考えてしまうからか。それにしてもこの時間は毎日ほぼ全チャンネルが映画だなぁ。
11時、やっと夕食。7月のバカシオネスで行こうと思っていたアフリカ沖に浮かぶカナリアス諸島の小さな島Fuerteventura、Lanzarote(砂漠がある)にアフリカから難民がわんさか泳いで来ていて(現時点ですでに去年の60倍!)、かなり騒がしい状況になっているので行き先を変更すべくパンフレットを挟んで話し合う。どうしようかな。食後、ブドウとウエハースとコーヒー。洋ナシはちょっと待った方が美味しいのだ。
12時半、就寝。仕事でクタクタのダンナより先に寝付く自分の生命力に拍手!
しかし、こうして書いてみてわかったぞ。こりゃ太るわけだ。