よう! みんな。語学勉強にかまけてて、ごめんね(>思い当たる節のある人)。そんでもって今回も、語学ネタなんだって。あぁもう私、ゴガクベンキョに夢中なのさ。
私の名前は、カナ。ちょうどスペイン語には、うまいぐあいにこの発音をもつ単語がある。"cana"、意味は「白髪」。だから自己紹介するときは、「私の名前はカナ、そう、ちょうど白い髪の毛と同じなの。でも本当は"c"じゃなくて"k"なんだ」と説明する。そこそこ馴染みある単語だから、だいたいすぐに覚えてくれるんだな。意味はちょっと、チェー、だけどさ。
ところがこの説明の中には、日本人にとっては悲劇的に難しい発音が含まれてるのである。「髪の毛」を意味する"pelo"と、「でも」を意味する"pero"。うーむ。ねぇねぇ奥さんちょっと聞いてくださる、ワタクシたちに"l"と"r"の発音ってちゃんと区別できるものだと思いまして?
そう嘆きあいながら頭を抱えているところにトコトコと犬がやってきた日にゃあ、アニキ、事態はのっぴきならねぇ状況になりゃぁがるってもんで。てぇへんだてぇへんだ、水を一杯。ゴキュ。アニキ、よく聞いておくんなせい。ちょっくら耳に挟んだんですけどね、どうやらワンちゃんのこと、"perro"って言うんすよ。アニキィ!
※ やってみよう ※
・舌尖を上の前歯の歯茎につけたうえで、舌の左右の側に隙間を作り、そこから声を抜かして発音する。
・舌尖を上の前歯の歯茎に触れ、はじいて発音する。
・舌尖を上の前歯の歯茎に触れたうえで、舌尖がはじく運動を急速に繰り返す要領で、振動音として発音する。
練習問題: ホットドッグ(perrito caliente)は名前こそ犬(perro)です、が(pero)、もちろん毛(pelo)なぞは生えてません。
※ちなみに河内長野出身の人なら、"rr"は自然に習得できてる、らしいです。あいにく河内長野出身ではないけど1980年代に幼少〜青年期を送った人なら、シブガキ隊『NAI・NAI 16』のヤックンのパート「笑わせ〜るぜ〜、靴箱にぃ〜」の「る」、あるいは同じく「じたばった、すっるっなよっ」の「る」のスピリッツで。そういえば、世紀末も過ぎるわね。
でも、そう落ち込むこともない。そんなん、しゃあないこっちゃ。日本人に難しい発音があるように、スペイン人にとって難しい日本語の発音もあるんやから。ちなみにスペイン語圏向けの日本語解説書を見ると。
・「サ行」と「ザ行」:南米では両者に違いはないけど、日本語では違います。「カス(貸す)」と「カズ(数)」では、ぜんぜん意味が違いますのでご注意。
・「ja, ju, jo」:「ハ、フ、ホ」ではなく「ジャ、ジュ、ジョ」と発音します。南米での「ya, yu, yo」と似た発音ですが、同じではありません。「ヤマ(山)」と「ジャマ(邪魔)」では、ぜんぜん意味が違います。
さらに、聞いた話によると。「つ」という発音がスペイン語圏の人には難しいらしい。空にぽっかり浮かんだ我らが地球の衛星を見上げて「ちゅき。」なんて、舌っ足らずの愛の告白シーンになってしまう。「つづき」「ひとつずつ」なんて、ミシオン・インポシブレ。
さらにミシオン・インポシブレ・ドス(2)なこと。Sからはじまり子音が続く単語。
なんのこっちゃ? の前に、スペイン語の特徴。日本人にとって、スペイン語というの、発音面ではかなり楽なんだな。というのは、ほとんどの子音が、日本語をローマ字で書いたときのように、母音とセットになってるから。だから、日本人はローマ字読みすれば、なんとか通じたりするのだ。
たとえば英語では「INFORMATION」と書いて「インフォーメイション」と読まなきゃ(しかも「フォ」には少しジャイアント馬場入れて、「ション」も「シャン」との中間音を出さなきゃ)なんないけど、スペイン語では「INFORMACIO'N」と書いて「インフォルマシオン」、そんだけ。あぁ、なんて簡明なの。英語の「AIR」(エアー)は「AIRE」と書いて「アイレ」、「AREA」(エリア)は表記もそのままに「アレア」。泥臭いけど、かんたんかんたん。そういえば中学のとき、頭の中で「アレア」とかってローマ字読みをつぶやきやがら単語覚えたよなぁ。
だから逆に、子音が続く単語は、日本人と同じでちょと苦手。とくにSからはじまって子音が続くと、どうもうまく発音しづらいらしい。たとえば、英語の「SCHOOL」。カタカナ的にだと「スクール」って書くけど、本当はそんなちゃんとした「ス」の発音なんてしてないわけっすよ。じゃ、どうするかというと、ムリヤリ母音をくっつけちゃう。しかも単語の前に。えーっ、ていう、その「え」。
※ くらべてみよう ※
英語
スペイン語
SCHOOL (スクール) ESCUELA (エスクエラ) SPACE (スペース) ESPACIO (エスパシオ) SPIRIT (スピリット) ESPI'RTU (エスピリツ) SKI (スキー) ESQUI (エスキ) STATION (ステーション) ESTACIO'N (エスタシオン) STUDIO (ストゥディオ) ESTUDIO (エストゥディオ) STRESS (ストレス) ESTRE'S (エストレス)
そういえばそういえば。私たちが馴染んでいる「スペイン(SPAIN)」って国名は、英語読みなのだな、実は。スペイン語では「エスパーニャ(ESPAN~A)」、ほら、頭に「エ」がついちゃうのだ。
どれくらい、Sからはじまり子音が続く単語と「エ」が離れられない仲かというと。
先日、語学学校でアメリカ大統領選の話題になったとき。「ねっ、ブッシュってさ、チャーリ−・ブラウンみたいって言われてるんでしょ」と言った私に、バジャドリー仕込みの純粋カステジャーノ語(標準スペイン語)を誇るアグスティンがこう言ったのだよ。
「チャーリー・ブラウン? あっわかった、あの漫画のね。あれでしょ、エスヌピー!」 ……ス、スヌーピィー、かんにんしてな!
※ 註: 言語学的根拠は、れーんれんないです。