アリカンテ
ALICANTE / ALACANT


夏前のビーチ

【歴史】

 フェニキア、カルタゴ、spそてローマ帝国、イスラム勢力による支配を受けたのち、カタルーニャ圏に入る。現在は、コスタ・ブランカの中心地として賑わう。


 町からは紀元前3〜4世紀の遺物や、また当時のものと見られる40以上の墓所が発見されている。ウエルタスサンタ・ポラのふたつの岬に挟まれた地中海沿岸のアリカンテは、古くから町として発展してきたと思われる。

 8世紀にイスラム教徒支配下に入り、13世紀末にジャウマ2世によりレコンキスタされ、14世紀初頭にはアラゴン王国の勢力下に。当時すでに、現在と同じドライフルーツ、羊毛、ワインを中心とした商業が盛んに行われたていたという。

 その後、17世紀にはフランス軍の攻撃で町が荒廃するも、18世紀にマドリードと結ぶ鉄道が開通したのをきっかけに、新大陸アメリカとの交易で再び繁栄。現在は、地中海岸のリゾート地コスタ・ブランカ(白い海岸)の中心地として、多くの観光客が訪れる町である。




【観光】

 マドリードから約430km、バレンシアから約180kmのアリカンテには、夏は海水浴、冬は避寒を求める観光客が、国内外から大勢押し寄せる。

 18世紀に作られたバロック様式の市役所などもあるが、アリカンテの魅力はなんといってもビーチだろう。パーム・ツリーが並ぶ整備された遊歩道の先が、ビーチになっている。海岸沿いは、大規模、中規模とりまぜてホテルが林立している。

 ここで、とても夢のないことを言ってしまうと、新しく開発された町ではないこともあって、町の中心にあるビーチの雰囲気は、熱海、かもしれない。静かに海水浴を楽しみたいなら、近くにある町からやや離れたビーチまで足を伸ばすほうがいいだろう。アリカンテを囲むウエルタスサンタ・ポラの岬からは、広々とした地中海を見晴らすことができる。




【名物料理】

 海沿いなので魚介類は新鮮だし、米どころであるタラゴナ−バレンシア−ムルシアのラインの間に位置するので、米料理も美味。

 ポピュラーな魚介類は、ヒメジ、イワシ、マグロ、エビ、ヤリイカにコウイカなど。A la Planacha「ア・ラ・プランチャ」とあれば、これらを鉄板焼きしたものという意味。また、隣のバレンシアはパエージャ発祥の地であるし、ムルシアは特別な方法で生産する水分の少ない高級米の産地。米と魚介をふんだんに使った料理が何種類もある。

 D.O.(原産地呼称制度認定)Alicante「アリカンテ」は古くからワインの産地として知られてきたが、90年代になって一気に設備や原材料の見直しが行われてから、高品質なものが生産されるようになった。デザートワインとしては、甘口のMoscatel「モスカテル」(マスカット)種のものがおすすめ。

 また、クリスマスに食べられるTurro'n「トゥロン」(ハチミツ、砂糖、卵白とトーストしたアーモンドを混ぜて作る、アラビア伝来の菓子)の産地としても有名で、スペインにふたつしかないトゥロンの原産地呼称のひとつに認められている。



クリスマスの定番、トゥロン

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