【歴史】
それぞれの時代の趣を、少しずつ残す町。漫画『王城-アルカサル-』(青池保子)のファンならば、現在までその姿を留める中世のものが興味深いだろう。
小高い丘の上にある町からは、ほとんどなににも遮られることなく遥か彼方の地平線まで見渡すことができる。そんな軍事上の重要性から、町の起源とされる先史時代から、次々と異なる民族がここを支配してきた。ざっと挙げると、フェニキア、カルタゴ、ローマ、西ゴート、イスラム、ユダヤ、キリスト教徒。
キリスト教勢力下となった14世紀、ここにカスティージャの王、ペドロ1世残酷王が居城を築く。上記の漫画の主人公である。彼はセビージャにアルカサルを築くなど、このあたりを活動の本拠地にしていた。セビージャからカルモナまでは30kmほどの距離になる。
【観光】
小さな町だが、中世の雰囲気をよく残している。もし町に滞在するならパラドールがおすすめ。
ローマ時代の遺跡として、町外れに古墳が残っており、現在も数百の遺体が埋められているという。
ペドロ1世残酷王の居城は、現在修復されてパラドールになっている。客室からの見晴らしは、恐ろしいほどに良い。気が弱っているときなら参っちゃうんじゃないかと思うくらいの、大地と地平線を見下ろす大パノラマ。館内には、ペドロ1世残酷王ゆかりの品も展示してある。
また、漫画の登場人物(というのは歴史上実在しているのだが)の名前を冠した通りなどがあるらしい。漫画のファンは、これを探してみてもおもしろいかもしれない。