マジョルカ島から
ベンビングッツ!

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 マジョルカ・チャンネル
ch.1 <<トラムンターナ山脈遠景>>


[ 13.Dic.2004 ]

 vol.1 マジョルカ島からベンビングッツ(ようこそ)!


 日本ではとうの昔に大ニュースだったのだろう。だけど、マジョルカ島の片田舎に住む私が、その騒ぎに遅ればせながら気づいたのは、実はつい最近のことなのだ。

 ある日、地元局のニュースを聞くともなしに聞きながら食事の用意をしていたら、「ジャポネス(マジョルカ語で「日本人」)」という言葉が突然耳に入ってきた。思わず振り返ってテレビを見たけれど、残念、東洋人らしき姿が一瞬見えただけで、何のニュースかさっぱりわからなかった。う〜む、気になる。スポーツニュースの枠だったのが、さらに気になる。スペインで日本のニュースといえば、残念ながらほとんどが地震や台風だしなぁ。なんだったんだろうと思いながらも、何も頭に浮かんでこなくて、気になる、気になると思ったまま一日が過ぎた。

 謎を解いたのは、翌日のダンナの一声。「マジョルカにオークボってサッカー選手が来るぞ」あぁ、それや、それそれ!その日の夜、全国放送のニュースでは、「オークボがマジョルカに来るので、日本からこんな美人ジャーナリストが取材に来ました」、と日本人女性の映像が流れた。それから数日後、マジョルカの役所のプレス担当者と話す機会があった。「今度日本からサッカー選手が来るんだけど…」と言いかけたら、「知ってるわよ。ヨシート・オークボでしょ」って。フルネームが返ってくるとは驚いた。そんなに知れ渡ってるわけ?あかん、私すっかり乗り遅れとるわ。追い討ちをかけるように、近所のドイツ人友達からは、「オークボはアジアでトップクラスの選手だ!」と絶賛する声がかかる。このあたりからようやく私も、大久保選手熱烈歓迎の波に巻き込まれていくことになる。どうでもいいことだが、日本の実家が送ってくれる雑誌『小学五年生』に、オークボ・クボ・コクボの三人で大・中・小などという四コママンガを娘が見つけ、「このオークボがマジョルカに来るの?」と聞いてきたのもこの頃だ。


 スペインに出かける日本人観光客は多いが、もう一足延ばしてこの島までやって来る日本人は少ない。ヨーロッパではリゾート地として泣く子も黙るマジョルカ島なのに、日本での知名度は異様に低い。だから日本から知り合いが来てくれた日には大歓迎。こんな遠くまでよう来たなぁ、きれいな景色見て、美味しい物食べて、のんびりしてってなぁとおもてなしモードに入る。だから、日本のトッププレーヤーが、よりによってこのマジョルカのチームに来るなんて、とんでもなく嬉しい気持ちである。


 というわけで、カナさんに声かけてもらって現地発の情報をお伝えする、マジョルカ島中央部に住むizumiです。サッカーに思い切り詳しいわけではないと白状してしまおう。ベッカムを待ち受けていたファンが、彼のマフラーをあっという間に奪い取り、ネットオークションにかけて、「車や家が買えるぐらいの金額になるかしら?」などとほざき結局墓穴を掘っただの、スペイン選抜チーム監督の人種差別発言問題だの、サッカーというより三面記事的知識しかなかった。だが、異国で、しかもこのマジョルカで頑張る大久保選手を応援しようと、スポーツニュースに注目の毎日。新聞もまずスポーツ欄から読もうじゃないか。アンテナにひっかかって来たニュースは、どんどんおすそ分けして行くので、乞うご期待!

 さて、肝心のマジョルカだが、現時点で全20チーム中18位とふるわぬ成績。だが、12月5日の対ヌマンシア戦では、2点を先取されていながら逆転し、ホームスタジオでの勝利を手にしている。地元の新聞では「テニスのデビス杯で、マジョルカ人カルロス・モジャとラフェル・ナダルが大活躍したせいか、マジョルカがなんと7分間に3ゴールを決めた」とあった。にわかファンである私だが、尻上がりに調子が出てくることを期待する。



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