|
マジョルカ島から ベンビングッツ! |
|
![]()
BACK
NUMBER
![]()
![]()
マジョルカ・チャンネル
![]()
ch.12 <<昔の農家の食料貯蔵部屋>>
[ 17.May.2005 ]
vol.12 ♪ヨーシート・オークボ、ルルルルルルル〜♪
日本でOLしていた時には、野球の結果次第で機嫌が変わる上司のことを軽蔑していた。しかし、あれから約20年、「すまん、あんたの気持ちが今になってよくわかる」なのだ。
羨ましがらせて申し訳ないけど、15日のソン・モッシュでの試合、スタンド観戦できた私は、本当に幸せ者である。大久保選手が誘ったペナルティのおかげでマジョルカが先取したものの、アスレティック・ビルバオも負けておらず、逆転に次ぐ逆転の点取り合戦のようなゲーム展開となったが、4対3でマジョルカ勝利。
大久保選手、久しぶりの先発起用だったのだが、試合開始直後から、クーペル監督の期待に十二分に応えた。走り回り、突っ込み、シュートする。大久保がいるだけで、チームのスピードが全然違うのだ。おまけにデビュー戦以来のゴーーーール! もう言うことなし。私のような日本人顔は目立つので、観客席では「ヨシート!!」とガッツポーズが送られるし、スタジアムから駐車場に向かう時には、選手待ちのファンの一団から、「ヨーシート・オークボ、ルルルルルルル〜♪」(メロディは『君の瞳に恋してる』)と歌声までかけられるという、全くもって日本人冥利につきる試合だった。
さて、マジョルカファンである前に大久保ファンである私としては、ペアを組んだFWビクトルの活躍も大きかった(2ゴール決めている)ものの、やはりあの試合は大久保がいたからだと思いたい。というわけで、翌日の新聞を買いあさった。やっぱりビクトルの方が扱いは大きいものの、大久保もしっかりヒーロー。地元新聞『ディアリ・デ・バレアルス』とスポーツ紙の『マルカ』は表紙が大久保、その他の新聞も、デカイ写真がいくつも使われている(中には、「吹っ飛ぶ大久保」という素晴らしい写真もあった)。
そして待ちに待ったのが、月曜夜に放映される、地元テレビでの試合を振り返る番組。私が特に気に入っているのが、『M7』という番組の試合展開分析コーナーである。一般人では気づかないような選手の動きを、映像に丸やら線を書き加えて、わかりやすく解説してくれる。解説者フェルナンド氏の昨日の持ち時間は、なんと全て大久保に費やされたのである。「ほら、この動きを見て下さい」「ほら、彼が相手のDFを引き寄せているおかげで、ビクトルが空いてます」「大久保のこの位置に注意して下さい」などと説明し、「ダイナミックなだけでなく、素晴らしい頭脳プレー」と言ってくれたフェルナンド氏には、「ほぉ、そうなんかぁ。そんなとこまで見てて下さって、本当にありがとうよ」と、じーんとくるものがあった。
さて残り2試合。17位のレバンテとの差は1ポイントまでせばまっている。ここで、ちょっと付け加えたいことがある。14日にレバンテはバルセロナと対戦しているが、同日2時間前開始のレアル・マドリード対セビージャが引き分けに終わったため、バルセロナは同点ゴールを決めた時点で、リーグ優勝が決定した。で、バルセロナはどうしたか。後半残り約20分を、全く攻めず、仲間うちのパス回しだけを続けて、ゲームを1対1の引き分けで終わらせたのである。これにはマジョルカファンが怒った。というのも、バルセロナが後半最後まで全力を出して戦って、レバンテに勝利していた場合、マジョルカはレバンテと同ポイントに追いついていたはずだからだ。ソン・モッシュに出かけた観戦客へのインタビューでも、「キーナ・ベルゴーニャ!(マジョルカ語で「恥だ!」)」とか「ケ・カラ(図々しい)」やら、「観客は高い金を払ってるのに、なんだと思ってるんだ」といった声が聞かれた。サッカーのことはまだまだよくわからない私だけど、本当にそうだと思うよ。ちなみにマジョルカの会長はサッカー協会に試合時間を同じにするよう、働きかけている。
何はともあれ、15日の試合は、マジョルカの選手たちに大きな自信となったはずだ。この勢いで、あと2試合、突っ走ってほしいものだ。それにしても、最後の最後までドキドキさせられるぜぃ!