マジョルカ島から
ベンビングッツ!

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 マジョルカ・チャンネル
ch.13 <<22日の試合ではないけれど、ホームスタジアム ソン・モッシュ>>


[ 24.May.2005 ]

 vol.13 ヒーロー! その名はヨシト・オークボ!!


もう何と言ったら良いのだろう。すごい、すごい、すご過ぎる。22日の対デポルティーボ戦、大久保選手のパワーが炸裂した。2ゴールアシスト、そして自らもキーパーの股の間を抜くゴールを決めて、3対0の試合結果をもたらした。その上、チームとしては8ヶ月ぶりに1部残留圏内にはい上がったとくりゃぁ、もうただただヒーローなのである。地元ウルティマ・オラ紙には「残留は日本語を話す」(全然こなれてない直訳調で申し訳ない!)と見出しが出た。ちなみにウルティマ・オラ紙の表紙は、大久保を祝福するカンパノとコルテスという3ショット。このカンパノの目が実に良い。「良かったなぁ、お前」というとても優しい目をしているのだ。


この日の大久保の活躍は、地元メディアだけでなく、全国放送でも繰り返し流され、その度に感動の嵐。前回ちらりと触れたけど、試合の翌日月曜の夜には、地元テレビで試合を振り返る番組がある。カナル4とM7という放送局がいずれも夜9時半から放映するので、慌しくチャンネルを変えながら、情報を逃すまいとかなり忙しい。

どちらかと言うと、M7の方はオヤジの言いたい放題といった番組で、「こいつ、好き勝手言ってるなぁ」と思うことが多々あるのだが、それゆえ面白い話が聞けることもある。このM7は大久保のことをあまり良く言っていない時期もあったのだが、活躍しだしてからは、手のひらを返すように態度が変わった。でもって、昨日は「アジアのマラドーナ」とまで言って褒めちぎっていたのだ。コメンテーターの一人は、「チームの中のエキゾチックな感じ、としか思っていなかったけど、どうやら私は間違っていたようだ」だって。そうだ、そうだ、君は間違っていたのだ。ハハハー!

このM7の出演者の中で、唯一冷静で的確なコメントを出すフェルナンド氏は、前回も書いたように、試合の分析を担当しているのだが、もちろん今週も持ち時間全て大久保。「相手の守備を崩しまくった」「ダイナミック」「スピード」「頭脳プレー」「根性あり」「一流選手」などなど、ありとあらゆる言葉を使って、我らが大久保を絶賛してくれた。この日、フェルナンド氏の分析コーナーは11時頃で、寝ないで一緒にテレビを見ている娘のことも考えると、もっと早くやってくれればいいのに、とも思うのだが、こんな素晴らしいコメントを聞いて眠りにつけるのは、全くもって幸せとしか言いようがない。


そうそう、この試合に関しては、マジョルカに負けるようデポルティーボに金が回ったとか、その逆バージョンで、マジョルカに勝つようレバンテ(残留争いのライバル)がデポルティーボの選手に金を渡した、てな噂もある。だが後者はともかく、前者に関しては、試合を見る限りでは非常に疑わしいと私は思う。レバンテ守備陣は、これでもかこれでもかというほど、大久保選手に突っ込んでいるし、顔をひっぱたいてもいる。M7でも、「身分証明書まで叩くほど」という表現が使われていたが、これは本人を叩いただけでは気がすまず、その身分証明書まで叩くという、とにかく叩きまくったという意味の言葉だ。映像を見ていると、あーっ、怪我しなくて良かったなぁ、と思うほど。前述のフェルナンド氏も言っているが、相手チームの大久保への攻撃を見ていると、とてもこれが金を受け取って負け試合をしている選手たちとは思えないのである。

最後に子供の世界のことも付け足しておく。うちの娘は11歳、大久保の活躍のおかげで、学校ではもう鼻高々らしい。クラスメートが昨日言ったそうだ。「オークボはマジョルカの救世主だ。バルサでプレイできる選手だ」バルサことバルセロナはスペイン・リーグで優勝を決めたばかり。これ以上の褒め言葉はないだろう。


いよいよ今度の日曜日が今季の最終戦。そしてマジョルカが残留できるかどうかも、最後の一戦にかかっている。感動的な試合を期待している。頑張れ、アニモ(頑張れ)ヨシト・オークボ!!




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