マジョルカ島から
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 マジョルカ・チャンネル
ch.5 <<大久保選手がデビュー戦を飾ったホーム・スタジアム ソン・モッシュ>>


[ 11.Ene.2005 ]

 Vol.5 ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!


 「ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!」

 大久保選手のヘディング・シュートが決まり、電光掲示板に『ゴール』の表示が出る。「ゴールを決めたのは、ヨシト…」と場内アナウンスが告げると、その後を観客が引き継ぐ。「オークボ!!」

 思わず鳥肌がだーっとたった。多くの拳が空に向かって突き出され、多くの笑顔が私たち日本人に向けられた。


 チームがクリスマス休暇をとっている間も、休まず練習を重ねてきた大久保選手。1月9日の対デポルティーボ戦に出場できるのか。地元の新聞はスタメン予想をしているが、本当にそうなのか。蓋を開けてみれば、スタメンはもちろんのこと、90分間思う存分に芝生を駆け回る大久保選手を観客は目にした。それだけではない。相棒ルイス・ガルシアのゴールへとつながったアシスト・パス、そして試合開始後63分には、待望のスペイン・リーグでの初ゴールを決めるなど、素晴らしいデビュー戦を飾ったのだ。いやはや、すごい、すごい、すご過ぎる。しかも、試合開始直後に、デポルティーボのセサル選手からのファウルで、膝を縫う傷を負っていながらの活躍とくりゃぁ、もうどれだけ言葉を尽くしても、その気力の凄まじさを言い表すことはできないね。

 翌10日の新聞各紙は、声を揃えて、大久保選手の活躍ぶりを絶賛している。地元紙全ての一面を大久保選手の写真が飾り(全国紙では一面扱いはなかったけど、スポーツ欄には大きな写真が使われていた)、何ページにも渡って随所に現れる『Okubo』という文字のまわりには、「スピード」「強い気性」「輝けるデビュー」「試合の要」といった言葉が散りばめられている。こんなに新聞を読むのが嬉しかったことってない。新聞屋のおばちゃんも、私の顔を見るなり、「おめでとう!」と言ってくれた。テレビでも大久保選手の活躍ぶりは大きく扱われ、国営放送TVEのニュースのスポーツコーナーでは、3度も大久保選手のゴールの映像が流れたのだ。

 チームとしては、2対2の引き分けで(そうそう、その2点ともに大久保選手が関わっているのだよ)、マジョルカの厳しい状況は変わらない。『オークボ良し、マジョルカだめ』と見出しを載せた新聞もある。だからこそ、マジョルカに吹き込んだ新風、大久保選手への期待は一気に高まった。


 すごいプレッシャーがあっただろうに、大きな期待に応え、言うことなしのデビュー戦を飾った大久保選手。おめでとう、そして、ありがとう。マジョルカ在住者の私にとって、本当に嬉しい試合だった。「同じ日本人であることが誇らしい」そんな風に思わせてもらったよ。頑張れ、大久保選手。アニモ(頑張れ)ヨシト・オークボ!!





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