マジョルカ島から
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 マジョルカ・チャンネル
ch.8 <<珍しい円形のお城・ベルベル城>>


[ 15.Mar.2005 ]

 vol.8 かなり厳しい状況


やっと寒さが緩んできたマジョルカだ。地元ニュースで流れるRCDマジョルカのトレーニング風景でも、つい最近までは毛糸の帽子さえかぶって防寒していた選手たちが薄着になっている。待ち望んだ暖かさに心も弾むといきたいところだが、マジョルカファンの間ではどんより気分が続いている。

1部残留ゾーンに手が届かないまま、試合ごとに、これは本当にやばいのではないかという雰囲気が強くなってきている。クーペル監督が「チームは首どころか、目まで水に浸かっている」とコメントしてたけど、あんた目までってどうよ、鼻過ぎてるんじゃもうお陀仏じゃんと突っ込みたいところである。しかも「クーペル『2部チームで監督するのは問題ない』」なんて見出しが新聞に出て、ますます暗い気持ちになる。


で、大久保選手はどうしているか。ここんところ先発メンバーに加わることはなく、後半少しだけ出るとか、ベンチ入りのみで、13日の対ラシン戦では、腰痛のため遠征メンバーからもはずれた。なのに2日の対ヴィジャレアル戦の負けを知らせる『ウルティマ・オラ』紙は、一面デカデカと、うなだれるといった表情の大久保選手の写真を使っている。私としては、なんでこの写真なん、試合の流れと関係ないやんと思うのだが、救世主として期待された大久保選手だからこそ、今のマジョルカの状況を表すのにふさわしい写真なのかもしれない。それにしても、もっと大久保選手を出してほしいものだ、クーペル監督。ラジオ観戦続きの我が家なのだが、「そろそろスピードの人ヨシト・オークボを出してほしいものです」だとか、ベンチ入りしたものの出番がなかった6日の対レアル・ソシエダ戦で、後半終了間際にフォワードのコレアが投入された時、「オークボの方が適任だと思いますが」といった、日本人泣かせのコメントが出ているんだけどねぇ。


暗い話題で終わりたくないので、ちょいと目先を変えよう。少し前の話で恐縮なのだが、3月1日のスポーツ紙『マルカ』に、大久保選手のお宅訪問みたいな記事が2ページにわたって出た。見出しは『オークボ”made in japan”な生活』

「かつてマジョルカには、バレロン、イバガサ、エトーといった選手もいたが、こんなにインタビューの申し出が多い選手は始めてだとチームは言っている」こんな文章で始まる記事に添えられた写真は10点。家の様子や、菜箸を使って料理をしている大久保選手、「家へ入ったら靴は脱ぐ」とのキャプション入りで脱ぎ揃えられた靴なんかの写真だ。日常生活に関して、「朝食は『ご飯、味噌汁と肉か魚』 この食事を朝9時にだ」という文もある。朝はコーヒーだけとか、コーヒーとビスケットみたいな、日本人から見ると恐ろしく質素な朝食をとるスペイン人から見ると、信じがたいメニューなんだろう。これまでスペインリーグに来た日本人は、スペインに順応できなかったため成功を収められなかったので、クラブとしては、大久保選手にはできる限り、スペイン式の時間帯と生活様式でいってもらいたいそうだ。長く忍耐を伴う順応の過程だと書いてあるが、そのためにはまずチームが一部に残留せねば。試合4分後に既に2点入れられていた、対ラシン戦のような試合ではどう考えてもまずい。頑張ってくれマジョルカ。そして大久保選手の腰が早く良くなりますように。




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